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自転車屋ブログ

今治市で営業中の日浅自転車のブログです。 営業時間9:00~19:00   毎週木曜日定休 店舗HP http://hiasacycle.jp/  

増えつつある弊害

長らく空いてしまいました。
お店の方は通常通り営業しております。

さて、以前にも書きましたが「パンクしにくい」といううたい文句のタイヤ。
量販店等で絶賛増殖中の模様です。


今朝も2台、故障で持ち込みがありました。
どちらもチューブの口金がもげてしまっており、チューブ交換をしないと直らない状態でした。


右二つが、パンクしにくいタイヤです

以前にも書きましたが、パンクしにくいタイヤの方は空気が入る部分が狭くなってしまっています。
それだけでなく、変にクセがついており空気を入れてなくてもタイヤの形に丸まっているのがわかります。
この習性がクセモノで、空気が入っているのかどうかを非常に分かりにくくしています。

で、結果として低い空気圧のまま乗り続け、タイヤの中でチューブがズレて折り重なり、擦り切れるか口金がもげるかして壊れてしまうわけです。

これはもう

『パンクしやすいタイヤ』

と呼んだ方が良いのではないでしょうか?

繰り返しますが何か刺さってパンクするというのは非常に少なくなってます。

いらない出費を繰り返さないために、皆さま空気を入れましょう。


以前にも書きましたが、

空気圧計の付いた空気入れを使ってください。

手で握って確かめるというのは全くアテになりません。

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たまにはオススメ自転車でも

いつもいつもあれが壊れた、これは壊れるのでイケナイ、みたいな事しか書いてないのでたまにはオススメの自転車をご紹介。



ミヤタ EXクロスベルト です。

 この春から新社会人。会社まで家から5㎞くらいあるんだけど、ちょっと運動のために自転車でも乗ってみよう。でもカバンもあるし背広汚れると嫌だし暗い夜道も走るし駐輪場ではカギしとかなきゃいけないし…

みたいな感じの方にまさに最適の一台です。

乗車姿勢的には間違いなくクロスバイク。
いわゆる軽快車型の姿勢ではなくある程度前傾姿勢になりますので、高校のころまで乗っていたロココ等より軽快に走ることでしょう。

そして何より・・・
 カゴが付いてる!
 フル泥除け(なんとアルミ製)が付いてる!
 鍵も付いてる!
 スタンドも付いてる!
 オートライトも付いてる!
 ベルト駆動で油の一滴も差さなくても大丈夫!

この内容で 当店税込み価格¥58000!

カラーは写真の青と黒があります。
同じミヤタでSJクロスっていう1万円以上安いよく似た形のクロスバイクがありますが、こっちは全くオススメしません。
あくまでうちのオススメは、

EXクロスベルト!

すり減ったチェーンその他多数



よくもまぁここまでというくらいにすり減った部品たち。

少し自転車を触る方ならば、ここまでチェーンが横にねじれるというのがいかに異常な状態かよくお分かりいただけるかと思います。

目の部分にあたるのはプーリーという、変速機に取り付けられているチェーンをスムーズに送るための、まあローラーのようなものだと考えてください。前の記事の新しいものを見ていただければいかに無茶苦茶に削れているかがよく分かるかと。

口にあたるのは以前も説明したボスフリー式のギア板です。1枚目の写真だけはカセット式のものなのですが、それと比べると他の物はかなり尖っているギア板が多数見られます。1枚目の物でも要交換程度に削れておりますので、ボスフリー式の歯がいかに削れやすいかということを示しております。
3枚目の写真の眉毛になっているのは以前も説明したシャフトです。危険極まりないですが、こんなふうに折れることも少なからずあります。軸の左右はナットで止まっているのでいきなり脱落することはないでしょうが、まともに動く状態ではありません・・・

余りに摩耗が早いので、少し自分でも実験。
外装7段のカセット式20インチの自転車に、交換用に使う6・7速用のチェーンを入れてどのくらい距離を走れるか試してみると、100~150㎞に一回注油や掃除をしながらという好条件でも1000㎞程度で0.75%伸びのチェッカーが、1500を過ぎたあたりで1%伸びのチェッカーが余裕で入るようになってしまいました。つまりこれ以降ドンドン他のギア板やプーリーといった部品を削りながら伸びていくことになります。60㎏そこそこの私でこれなので、もっと体格の良い方が注油や掃除をせずに使うと、恐らく1000㎞も持たずに寿命が来ると思います。
1500㎞というと結構乗れるじゃないかという方も居るかもしれませんが、例えば片道5㎞の通勤・通学に使うと半年もしないうちに寿命が来るということになります。そんな頻度で交換する方は滅多に居られないので、街に不快な音を響かせながら走る外装変速自転車が量産されていくことになるのです。

さて、前々から申し上げておりますが、私は外装6段変速が大嫌いです。
小学生向けに作られたジュニア車であれば、まだ体重も軽く力も大人ほどはないうえ、使ってもせいぜい3年程度なので許容範囲かもしれません。

しかしながら大人向けの自転車にこれを使うのは無謀としか言いようがありません。
安いからとこれが付いた自転車ばかり生産するメーカー。何も知らない人に何の説明もせずこんなものを売りつける量販店。直すと安い自転車が買えるくらいするからと言われてどんどん捨てられます。
こんなものの何が『エコ』ですか?

毎日足代わりに使う乗り物です。新しい状態でのことばかり考えず、少し使い込んだらどうなるかに想像力を働かせてみてください。毎年のように2万円で新しい外装6段の自転車を買うのは無駄以外の何者でもありません。

外装6段変速はやめましょう

通勤・通学用等に使われる軽快車・シティ車(スポーツ車と区別して一般車と呼ばれています)には変速機が付いている物もありますが、大雑把に変速器には2種類あります。


一つ目がこういった感じの、車軸の中に変速機が収まっている内装3段変速。


もう一つがこういった外にギア板や変速機が付いている外装6段変速。

さて、
3段より6段の方が数が多いので、何となく外装6段の方が良い物みたいに思っている方が結構居られますが、

正直言って外装タイプは普段使いにはデリケート過ぎて使い物になりません

雨ざらしにしないように保管して、雨のあと走ったなら水や泥を拭いて落として、適度に注油と掃除をして・・・
という方ならさほど問題ありませんが、毎日駅まで乗って行って置いておくような自転車にここまでするという方、いらっしゃいますか?


繰り返しますが外装6段の一般車は使い物になりません



踏んだ時に軽い感じなのは認めます。

新しければ。

それで長持ちするならここまで酷評しません。
普通の人が数か月~1年程度普通に使うとこのようになります。↴

チェーンの他に写っている歯車はそれぞれボスフリー(大きい方)・プーリー(小さい方)という部品です。

新品と比べて使用後の物は随分削れているのが分かるかと思います。
恐らく柔らかい鋼材を使っているせいと考えていますが、
ちょっと良いスポーツ車等に付いている外装8段以上の変速機と比べて圧倒的に摩耗が速い。



ここまででも厄介なのに、もう一つ問題があるのです。

 
これは故障した外装6段の後輪から抜き出した車軸です。
明らかに曲がっているのがお分かりいただけるかと思います。
元々は当然ですが真っ直ぐでないと車輪がうまく回りません。
では何故こんな風に曲がってしまうのか?
それを示したのが下の図です。
 

雑な絵で申し訳ありませんが、だいたいこういう感じ。
点線で描いているのが車輪の真ん中にある部品→ハブ。
ハブ空港とか聞いたことあるでしょうか?

カセット式というのがある程度以上のスポーツ車に使われる構造のハブ、
ボス式というのが外装6段変速をはじめとした安めの自転車に使われるハブの方式です。
絵は多少デフォルメしていますが、カセット式と比べてボス式は概ね2~3cmほど真ん中に寄ったあたりに踏んだ時の力が掛かってしまうのです。
内装3段変速・変速なしの車軸はカセット式と同じような場所にベアリングが位置するため、ボス式と比べてずっと曲がりにくくなっています。

なお、これは構造上の問題なので避ける術はありません。



・・・長々と読みにくい文章を書いてまいりましたが、要するに
①外装6段の自転車は壊れやすい
②タイヤの寿命まで使ったあたりでギア板・チェーン・変速機・車軸まで故障している確率がほぼ100%なので修理費がかさむ。
③直したところで同程度の距離を走った後は同じように損耗している・・・


いかがでしょう?

これでもまだ、わざわざこんな自転車を買いますか?

あまりよろしくないタイヤ

ご無沙汰しております。
さて今回は最近見かける、とあるタイヤについてです。
皆様は量販店等でパンクしにくいタイヤ
というポップが付いた自転車を見たことがないでしょうか?


そもそも、なんで自転車はパンクするんでしょうか?
→それは空気が結構な圧力で入っているからですね。
じゃあ空気の代わりにゴムかスポンジを詰めたらパンクしないじゃない。
・・・と考えた方、全くその通り。今から2世紀以上前の人と同レベルです。

自転車は所詮非力な非力な人間の力で動く乗り物です。
エンジン付きの乗り物のように動力をどんどん大きくして堅牢で重厚長大にすることはできません。
なので極力軽く、その中で出来る範囲で快適かつ丈夫に作る必要があります。
あまりにも乗り心地の悪いゴムの塊であったタイヤを、空気を入れることで軽く乗り心地良く作ったジョン・ボイド・ダンロップ氏。
実に200年前の話です。ぜひダンロップ氏について調べてみてください。
空気入りタイヤがいかに革命的な発明であったかがわかると思います。


・・・前置きが長くなりました。
タイヤに空気が入っているということがいかに必要であるかということを伝えたかったのです。

自転車屋として修理に携わる中で分かったことは、物が刺さってパンクするタイヤというのは全体の2割にも満たない(個人的な経験談)ということです。
ほとんどの方が空気を入れずに乗って、チューブをすり減らしてパンクさせています。
空気の少ないチューブは張りが弱く、タイヤの中でしっかり踏ん張れません。
結果として中でチューブだけがズレて擦り切れてしまうのです。
パンクを防ぎたければ空気をしっかり入れましょう。

   空気をしっかり入れましょう。

今回言いたいのはこれだけですが、ここで一枚見ていただきましょう。


これは修理で外したタイヤを輪切りにしたものです。
左の物だけなにやら赤いゴムみたいなものが地面に当たる側に詰め込まれているのがお分かりいただけると思います。

これが最近よく見る『パンクしにくい』タイヤです。
真ん中の丸い空間にチューブが収まって空気が入るのですが、左の物は妙な詰め物のせいで空気が入る量がだいぶ少なくなってしまいます。
するとどうなるのか。

チューブは同じですので同じように空気は抜けていきます。
当然空気量が少ない方が早くベコベコになります。
・・・が、やっかいなことに詰め物のせいでこのタイヤは妙に硬いのです。
なので空気が抜けてるのかどうかが非常に分かりにくい。
で、空気が少ないまま走る人が多数出てきます。
すると中でチューブがずれてしまい、擦り切れてしまうのです。

パンクしにくいタイヤの自転車を買ったのによくパンクするという妙なことになってしまいます。ろくでもないタイヤですね。


・・・妙なタイヤが付いている自転車を選ぶのはやめて、差額で空気圧計の付いた空気入れを買いましょう。
そして月に2,3回は空気をしっかり入れてください。
それが一番のパンクを防ぐ方法なのです。

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