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自転車屋ブログ

今治市で営業中の日浅自転車のブログです。 営業時間9:00~19:00   毎週木曜日定休 店舗HP http://hiasacycle.jp/  

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外装6段変速はやめましょう

通勤・通学用等に使われる軽快車・シティ車(スポーツ車と区別して一般車と呼ばれています)には変速機が付いている物もありますが、大雑把に変速器には2種類あります。


一つ目がこういった感じの、車軸の中に変速機が収まっている内装3段変速。


もう一つがこういった外にギア板や変速機が付いている外装6段変速。

さて、
3段より6段の方が数が多いので、何となく外装6段の方が良い物みたいに思っている方が結構居られますが、

正直言って外装タイプは普段使いにはデリケート過ぎて使い物になりません

雨ざらしにしないように保管して、雨のあと走ったなら水や泥を拭いて落として、適度に注油と掃除をして・・・
という方ならさほど問題ありませんが、毎日駅まで乗って行って置いておくような自転車にここまでするという方、いらっしゃいますか?


繰り返しますが外装6段の一般車は使い物になりません



踏んだ時に軽い感じなのは認めます。

新しければ。

それで長持ちするならここまで酷評しません。
普通の人が数か月~1年程度普通に使うとこのようになります。↴

チェーンの他に写っている歯車はそれぞれボスフリー(大きい方)・プーリー(小さい方)という部品です。

新品と比べて使用後の物は随分削れているのが分かるかと思います。
恐らく柔らかい鋼材を使っているせいと考えていますが、
ちょっと良いスポーツ車等に付いている外装8段以上の変速機と比べて圧倒的に摩耗が速い。



ここまででも厄介なのに、もう一つ問題があるのです。

 
これは故障した外装6段の後輪から抜き出した車軸です。
明らかに曲がっているのがお分かりいただけるかと思います。
元々は当然ですが真っ直ぐでないと車輪がうまく回りません。
では何故こんな風に曲がってしまうのか?
それを示したのが下の図です。
 

雑な絵で申し訳ありませんが、だいたいこういう感じ。
点線で描いているのが車輪の真ん中にある部品→ハブ。
ハブ空港とか聞いたことあるでしょうか?

カセット式というのがある程度以上のスポーツ車に使われる構造のハブ、
ボス式というのが外装6段変速をはじめとした安めの自転車に使われるハブの方式です。
絵は多少デフォルメしていますが、カセット式と比べてボス式は概ね2~3cmほど真ん中に寄ったあたりに踏んだ時の力が掛かってしまうのです。
内装3段変速・変速なしの車軸はカセット式と同じような場所にベアリングが位置するため、ボス式と比べてずっと曲がりにくくなっています。

なお、これは構造上の問題なので避ける術はありません。



・・・長々と読みにくい文章を書いてまいりましたが、要するに
①外装6段の自転車は壊れやすい
②タイヤの寿命まで使ったあたりでギア板・チェーン・変速機・車軸まで故障している確率がほぼ100%なので修理費がかさむ。
③直したところで同程度の距離を走った後は同じように損耗している・・・


いかがでしょう?

これでもまだ、わざわざこんな自転車を買いますか?

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あまりよろしくないタイヤ

ご無沙汰しております。
さて今回は最近見かける、とあるタイヤについてです。
皆様は量販店等でパンクしにくいタイヤ
というポップが付いた自転車を見たことがないでしょうか?


そもそも、なんで自転車はパンクするんでしょうか?
→それは空気が結構な圧力で入っているからですね。
じゃあ空気の代わりにゴムかスポンジを詰めたらパンクしないじゃない。
・・・と考えた方、全くその通り。今から2世紀以上前の人と同レベルです。

自転車は所詮非力な非力な人間の力で動く乗り物です。
エンジン付きの乗り物のように動力をどんどん大きくして堅牢で重厚長大にすることはできません。
なので極力軽く、その中で出来る範囲で快適かつ丈夫に作る必要があります。
あまりにも乗り心地の悪いゴムの塊であったタイヤを、空気を入れることで軽く乗り心地良く作ったジョン・ボイド・ダンロップ氏。
実に200年前の話です。ぜひダンロップ氏について調べてみてください。
空気入りタイヤがいかに革命的な発明であったかがわかると思います。


・・・前置きが長くなりました。
タイヤに空気が入っているということがいかに必要であるかということを伝えたかったのです。

自転車屋として修理に携わる中で分かったことは、物が刺さってパンクするタイヤというのは全体の2割にも満たない(個人的な経験談)ということです。
ほとんどの方が空気を入れずに乗って、チューブをすり減らしてパンクさせています。
空気の少ないチューブは張りが弱く、タイヤの中でしっかり踏ん張れません。
結果として中でチューブだけがズレて擦り切れてしまうのです。
パンクを防ぎたければ空気をしっかり入れましょう。

   空気をしっかり入れましょう。

今回言いたいのはこれだけですが、ここで一枚見ていただきましょう。


これは修理で外したタイヤを輪切りにしたものです。
左の物だけなにやら赤いゴムみたいなものが地面に当たる側に詰め込まれているのがお分かりいただけると思います。

これが最近よく見る『パンクしにくい』タイヤです。
真ん中の丸い空間にチューブが収まって空気が入るのですが、左の物は妙な詰め物のせいで空気が入る量がだいぶ少なくなってしまいます。
するとどうなるのか。

チューブは同じですので同じように空気は抜けていきます。
当然空気量が少ない方が早くベコベコになります。
・・・が、やっかいなことに詰め物のせいでこのタイヤは妙に硬いのです。
なので空気が抜けてるのかどうかが非常に分かりにくい。
で、空気が少ないまま走る人が多数出てきます。
すると中でチューブがずれてしまい、擦り切れてしまうのです。

パンクしにくいタイヤの自転車を買ったのによくパンクするという妙なことになってしまいます。ろくでもないタイヤですね。


・・・妙なタイヤが付いている自転車を選ぶのはやめて、差額で空気圧計の付いた空気入れを買いましょう。
そして月に2,3回は空気をしっかり入れてください。
それが一番のパンクを防ぐ方法なのです。

バック拡げの害

このような工具をご存じでしょうか?

これはバック拡げという、後輪を外さなくてもタイヤの交換が出来てしまうという
我々自転車屋にとっては『一見』便利そうに見える工具です。


ひどい絵で申し訳ありませんが、自転車の後輪というのは大雑把にこんな感じになっています。
で、今回のバック拡げというのは右側はチェーンが掛かってたりして面倒なので止めたまま左だけを広げる工具なのですね。
もうお分かりかと思いますが、極めて自転車の車体にはよくない力が掛かってしまいます。
割りばしを割るのと全く同じ種類のものです。


割りばしよりは長いし粘りがあるので滅多に割れはしませんが、それでも

こんな感じに変形してしまって戻りきりません。

ある有名な量販店がとみに多くこの工具を使っているため、最近はこんな風に変形してしまっている自転車をちらほら見るようになりました。
こういう手抜きは断じて許してはいけません。

なので後タイヤを替える作業を店舗に依頼する際にはこう言いましょう。

「バック拡げは絶対使わないでください」

要注意



これ、何だか分かります?
これは後輪のリング型のカギのアップです。

すぐ横のスポークが『く』の字に曲がっているのがお分かりいただけると思います。
なんでこんなことになるかというと、カギを開けずにスタンドを跳ね上げてるんですね。
自転車の重さ+荷物、場合によっては人間が乗ったままスタンドを上げてしまうことも・・・

スポークはほんの直径2mmほどの針金で、引っ張る力には相当耐えるのですが、
横からの力にはとても弱く、簡単に曲がったり折れたりしてしまいます。

無駄に自転車を壊さないためにも、必ずカギを開けてからスタンドを上げてくださいね。

摩耗したギア板②

削れて滑るようになったギア板第2段です。



一番小さい歯がとがって針みたいになっているのが良く分かるかと思います。

以前の8段ギアは一枚だけ取り換えれば済むのですが、今回のような6・7段タイプのギアは構造が違うことが多く、全部のギア板を取り換えるようになります。
部品自体は比較的安価なのですが、なんだか勿体ない感じもいたしますね・・・

重いギアばかりを踏み続けるとわりあい早くに画像のような状態になってしまい、踏めなくなってしまうので出来るかぎりギアはこまめに変えながら走ることをおすすめします。

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