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自転車屋ブログ

今治市で営業中の日浅自転車のブログです。 営業時間9:00~19:00   毎週木曜日定休 店舗HP http://hiasacycle.jp/  

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すり減ったチェーンその他多数



よくもまぁここまでというくらいにすり減った部品たち。

少し自転車を触る方ならば、ここまでチェーンが横にねじれるというのがいかに異常な状態かよくお分かりいただけるかと思います。

目の部分にあたるのはプーリーという、変速機に取り付けられているチェーンをスムーズに送るための、まあローラーのようなものだと考えてください。前の記事の新しいものを見ていただければいかに無茶苦茶に削れているかがよく分かるかと。

口にあたるのは以前も説明したボスフリー式のギア板です。1枚目の写真だけはカセット式のものなのですが、それと比べると他の物はかなり尖っているギア板が多数見られます。1枚目の物でも要交換程度に削れておりますので、ボスフリー式の歯がいかに削れやすいかということを示しております。
3枚目の写真の眉毛になっているのは以前も説明したシャフトです。危険極まりないですが、こんなふうに折れることも少なからずあります。軸の左右はナットで止まっているのでいきなり脱落することはないでしょうが、まともに動く状態ではありません・・・

余りに摩耗が早いので、少し自分でも実験。
外装7段のカセット式20インチの自転車に、交換用に使う6・7速用のチェーンを入れてどのくらい距離を走れるか試してみると、100~150㎞に一回注油や掃除をしながらという好条件でも1000㎞程度で0.75%伸びのチェッカーが、1500を過ぎたあたりで1%伸びのチェッカーが余裕で入るようになってしまいました。つまりこれ以降ドンドン他のギア板やプーリーといった部品を削りながら伸びていくことになります。60㎏そこそこの私でこれなので、もっと体格の良い方が注油や掃除をせずに使うと、恐らく1000㎞も持たずに寿命が来ると思います。
1500㎞というと結構乗れるじゃないかという方も居るかもしれませんが、例えば片道5㎞の通勤・通学に使うと半年もしないうちに寿命が来るということになります。そんな頻度で交換する方は滅多に居られないので、街に不快な音を響かせながら走る外装変速自転車が量産されていくことになるのです。

さて、前々から申し上げておりますが、私は外装6段変速が大嫌いです。
小学生向けに作られたジュニア車であれば、まだ体重も軽く力も大人ほどはないうえ、使ってもせいぜい3年程度なので許容範囲かもしれません。

しかしながら大人向けの自転車にこれを使うのは無謀としか言いようがありません。
安いからとこれが付いた自転車ばかり生産するメーカー。何も知らない人に何の説明もせずこんなものを売りつける量販店。直すと安い自転車が買えるくらいするからと言われてどんどん捨てられます。
こんなものの何が『エコ』ですか?

毎日足代わりに使う乗り物です。新しい状態でのことばかり考えず、少し使い込んだらどうなるかに想像力を働かせてみてください。毎年のように2万円で新しい外装6段の自転車を買うのは無駄以外の何者でもありません。
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